アロマ空間デザイン

香りに関する仕事の中でも、ここ最近大きな注目を受けているのが空間デザインの一環として香りを提案していくというものです。
これまで建築デザインというと、まずは機能面ありきでデザインにはあまり注目をされることがありませんでした。
それがユニバーサルデザインやインテリアデザインを導入することにより、単に「使いやすい」というだけでなく「過ごしやすい」空間を提案するという方向へと転換がなされてきています。
そんな「過ごしやすい」空間を作るための要素として使われ始めているのが香りの要素です。

空間と香りといえば、アロマセラピーによるリラクゼーションが思い浮かびます。
アロマセラピーはリラックスが必要な休息スペースの他、緊張をしがちになる病院の待合室やカウンセリングルーム、または児童福祉施設や高齢者施設などでも広く使用されるようになってきている技術です。
人工的な芳香剤ではなく、自然由来の精油を使用するなどした香りは人の心を自然に和らげてくれるので、そこにあるかどうかによって過ごす人の精神状態は大きく変わってきます。
他にも企業におけるイメージ戦略の一つとして、オフィス内や店舗内に特定の香りを使用するようにしたりして、訪れた人の無意識に語りかけるメッセージとして利用しているケースもあります。
視覚や聴覚を通したアピール方法とはまた違った、別の五感からのアプローチになるので香りは今後さらに注目をされていくことが予想される分野です。

アロマ空間デザインをすることをそのまま業務としている企業も実際に存在しています。
アロマ空間デザイン企業では、新しくオフィスや店舗を作りたいとしている企業向けの他、新築で住宅やマンションを購入する個人に向けて、どのようなイメージの空間にしたいかということをヒアリングした上で適切な香りを提案していきます。
いくつか提案した香りの中から適切なものがまとまったら、それを作り出すための専用の機器を室内に設置しいつでも同じ香りが室内に漂うにしていきます。
そうした香り戦略を最初から意識した作りをしている住宅やビル建物もあり、あらかじめ空調設備の中にアロマを入れることができるようになっていたりします。

アロマ空間デザインでは、その香りを感じた時に人の心理面がどのように作用されるかという感性的な部分だけでなく、その香り成分を人の体が受けたときにどのような体内反応が起こるかといったことまで考えて提案をしていきます。
ですので、営業としてアロマ空間デザインをしていくときには心理面と科学面の両面からの知識を備えていなくてはいけません。